金山彦命(かなやまひこのみこと)を主祭神に、全国の鉱山・金属業の総本宮として、今も深い崇敬を集めている南宮大社。壬申の乱以前から美濃地域には建部(たけるべ)や伊福部(いふきべ)などの軍事や製鉄に関わる部民が古くから居住し、兵器に関わる役所が多数存在していました。その背景には、赤坂にある金生山から武器の元となる純度の高い良質な赤鉄鉱が豊富に採れたことが挙げられます。大海人皇子は来るべき戦に備え、ここからいち早く武器を入手しようとしました。現在も行われている南宮大社の金山祭には、全国から高山関係者が集まります。