18.今須宿~柏原宿

約4.3km

中山道ルートを通り、県境にある寝物語の里を越え、

中山道60番目の宿場、近江国最大級の宿場、滋賀県柏原宿へ

 

【コースの見どころ】

  • 妙応寺
  • 寝物語の里(県境)
  • 柏原宿歴史館
  • 柏原宿

今須宿

妙応寺の門前町として栄えた「今須宿」は、美濃路最後の宿場町。宿の長さは1,189メートルあり、「加納宿」、「関ケ原宿」に続く大きさを誇りました。宿の規模に比べて旅籠は13軒と少なかったが、問屋場が7軒あり、商業地として相当な賑わいを見せていました。

妙応寺

正平15年(1360年)に、今須領主長江重景が、亡き母・妙応のために創建した県下で最も古い曹洞宗寺院。近辺には「地獄谷」、「伝説の巨人・ダダ法師の足跡」などのスポットもあります。

寝物語の里

岐阜県と滋賀県の県境に見落とすくらいの小さな溝があります。かつてはその溝が美濃と近江の国境となっていました。そこには国境の標柱が建っており、寝物語伝説の場所となっています。その昔、京都から奥州へ落ち延びた源義経を追う静御前が旅の道中で長久寺の近江側の宿をとりました。隣の美濃側の宿には義経の家来の源造が泊まっており、それに気づいた静御前が「義経に会うために、奥州まで連れて行ってくれ」と源造に懇願した、というやり取りがあったそうです。両国の宿に泊まる旅人が、寝ながらこの話をしていたことから、この土地の人々が「寝物語の里」という名を付け、今もなお語り継がれているのです。


柏原宿歴史館

「柏原宿歴史館」は、宿場内の中ほどに位置し、中山道を南面にして建っています。染料関係で財をなした松浦氏の邸宅で、中山道に向けて三つの入母屋造妻飾りを重ねる重厚な表構えに特徴があります。地棟墨書から上棟年と「大工頭梁西村豊太郎」がわかります。

柏原宿

江戸より六十一番目となる柏原は、長さが1.5kmと近江国最大級の宿場で、薬草の宝庫である伊吹山のふもとにあり、「伊吹もぐさ」で全国的に知られています。昔はもぐさを商う店が軒を連ねており、その繁盛ぶりは江戸時代末期に刊行された「木曽路名所図会」にも紹介されています。